概要と評価
ある一人の貧しい少年がゴルフの概念を変える歴史的な実話
- 時代:1913年〜1922年
- 場所:アメリカ合衆国オクラホマ州
- 主役:フランシス・ウィメット
★★★★☆ 星4つ
あらすじ
1913年アメリカ合衆国オクラホマ州で貧しい家庭に生まれたフランシス・ウィメット。
当時、ゴルフは上流階級のスポーツだったため、ウィメットのような労働者階級の少年がゴルフをすることは難しかった。
しかし、彼は地元のゴルフ場でキャディーとして働くこととなる。
そしてゴルフの魅力にさらにハマっていく。。。
ネタバレ
ここからはネタバレになりますので、まだ見てない方、見るつもりの方は読んでしまうと面白さが半減してしまいます。
ゴルフをするきっかけ
ウィメットはキャディーをしていると、一緒にやろうと男に声をかけられる。
知らないおじさんにも見られ、少し緊張しながらも、コースを回ったが、スコアは80代とかなりの腕前であることがわかる。
実は男とおじさんはクラブの会長と関係者であり、ウィメットの精神力を試したのだ。
ある大きな大会に出場のオファーがあり、ウィメットは参加の希望を伝える。
ゴルフは上流階級のスポーツ
貧困層であるウィメットはクラブのメンバーに歓迎されず、
お金が払えないと出場はできないと言われてしまう。
ウィメットはお金を払うため、父親にお願いをするが、
「夢を追いかけてもお金にはならない。苦労して使われるだけ。」
「ましてやゴルフでのアマチュアは優勝してもお金にもならない。」
そう言ってウィメットの希望を断るが、負ければ今後ゴルフはしないことを約束し、お金を借りれることとなった。
敗北と勝利
そこで出た大会は結果的に敗北することとなってしまい、一旦ゴルフを諦めてしまう。
しかし、全米オープンにウィメットは声をかけられ、出場する機会を得るのだった。
全米オープンは、世界最高峰のゴルフ大会であり、ウィメットはただ一人のアマチュアだった。
ウィメットは、プロの選手たちと互角に渡り合い、最終日までもつれ込む大接戦となった。そして、ウィメットは2位のハリー・バードンを1打差で抑え、全米オープンで優勝を果たした。
ウィメットの優勝は、ゴルフ界に大きな衝撃を与え、
労働者階級の少年が、プロの選手たちを打ち負かして優勝したことは、まさに「希望」出会った。
ウィメットの優勝は、ゴルフの歴史に残る名勝負であり、
今なお語り継がれている。
ウィメットの優勝は、当時のゴルフ界に蔓延していた上流階級主義を打ち破るものであり、ゴルフの民主化に大きく貢献した。
また、ウィメットの優勝は、アメリカンドリームの象徴として、多くの人々に勇気を与えた。
泣けるポイント
泣けるポイントは最後の優勝後のシーン。
父親は夢を追いかける息子を全く後押しせず、諦めさせようとする。
でもそれには、これまでの苦労があり、自分が夢を追いかけても報われなかったこと、労働者階級には希望はないことから息子に同じ道を歩んで欲しくないという想いが強く、冷たい態度とってしまっていた。
ゴルフを諦めさせることができたが、結局またウィメットは約束を破りゴルフを始める。そんな姿に嫌気がさし、ウィメットとは会話もろくにしなくなっていった。
しかし、最後の全米オープンの優勝後、観客がウィメットを胴上げし、チップを渡す群衆の中に父親がなけなしのお金を握りしめ、ウィメットに笑顔で渡す姿。
これは泣けます。
これまで否定的だった父親ではあったが、息子の駆け上がっていく姿を見て、応援していない自分を悔いるように、また純粋に嬉しい気持ちが表情に現れ、息子を祝福する父親に感激でした。
まとめ
泣ける映画は数多くありますが、父親としての立場や想いを感じて泣ける映画は、
グレイテスト・ゲームだと思います。
泣ける映画の一つではありますが、そのほかの実話で泣ける映画があれば、
コメントいただければ幸いです。